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水玉区切り

かけがえのないあなたに、希望の灯を   一般社団法人トナリノ 広報代行チーム・ライター  吉田ルミ子さん インタビュー

掲載日  2022年9月10日

執筆者  mary

陸前高田市内の「一般社団法人 トナリノ」で働く吉田ルミ子さん。ルミ子さんは、トナリノで広報代行・ライティング(執筆)に携わっており、地域の困りごとを解決する手助けや、地元や被災地支援団体のwebサイト等で記事を書いています。
前職は、アパレル系のお仕事をしていたそうです。シングルマザーの彼女が、地元でライターとして働くこととなった経緯、仕事や子どもたちに対する思いについて、お話しを伺いました。


ふんわり包んでくれそうな優しい表情のルミ子さん。ゆっくり穏やかに話すトーンが、思わず頼りたくなるお姉さんのようです。

「ライター」という仕事との出会い

――トナリノで働く前は、県外でアパレル販売員として10年間働いていたそうですね。地元に戻って働こうと思ったきっかけは、何だったのですか?

きっかけは離婚ですね!当時、子どもたちはまだ小さいし手がかかる年齢だったので、在宅でできる仕事を探していました。そこで、インターネットで目に留まったのが「ライター」というお仕事でした。もともと文章を書くことは好きだし、すぐに興味が湧きました。


「第1回ママのためのライティング講座」にて。文章がうまくなりたい一心で、必死に勉強していた時期。

その頃、ちょうど「第1回ママのためのライティング講座」があることを知って、迷わず参加を決めました。講座に一緒に参加していた方とのご縁もあって、トナリノ企画部で働くことになったんです。

参加者から主催者へ

――やってみたいと思ったことに、思い切って参加されたのですね。はじめの一歩を踏み出した行動力、うらやましいです。私もそうですが、小さな子どもがいるとその一歩に躊躇してしまいがちです。
現在は、講座を受ける側から主催する側となって、新たに気付いたことや、心境の変化はありましたか?

そうですね。参加した時の方が気持ちが楽でした。内容が用意されていたし宿題にも期日があったので、自分のことだけを考えていました。しかし、主催者となるとそうはいかない。講座の内容ももちろんですが、講師の先生との打ち合わせや参加者との日程調整など、全てのことを自分たちで練らなくてはならないので、その点が難しかったですね。大変ではありますが、企画に一緒に携わる仲間と相談したり、情報共有することで「人がいてくれることの大事さ」を知りました。

――辛いときは一人で抱え込まないことが大切ですね。前向きなイメージのルミ子さんですが、この仕事をしていて、辛かったことはありますか?

そうですね。スランプに陥ったような時期がありました。それは、第1回の講座後のスキルアップ講座でのことです。なかなか思うように書けず、他の受講者の出来栄えを見て落ち込んだり、読者のことよりも、講師の先生にどう思われるかを意識するようになっていました。
それでも、嫌なことは寝れば忘れるタイプなので(笑)次の日にはリセットして、まぁいっか。の精神で切り替えを大事にしていました。諦めかけても、とりあえず最後までやり切ることで、解放感と達成感が生まれました。

人々の魅力を発信する地域のママライターとして

――最後までやり抜く力!芯の強さを感じます。ライティングについては、現在はどのような活動を行っているのですか?

トナリノが運営する子育て応援メディア「なないろぷれす」でのライティングの他に、「高田暮らし」サイトでの移住者インタビュー、「NTTドコモ レインボープロジェクト」というサイトで被災地の現状や当事者の声を伝える記事を書いています。

――いくつかのサイトを掛け持ちしているのですね。東日本大震災は、全国民にとってとても辛い出来事でしたが、震災を経験したからこそ、被災地の復興に向けた新しいプロジェクトや町づくりが注目されつつあるように感じます。

地域ぐるみで新しい取り組みを始めたり、様々な施設が出来てきていることで、高田が自慢したい町になってきているように思います。いい意味でまわりがお節介なので、住みやすい町ですね。県外からの移住者も高田の町を気に入っている人が多く、「可能性を感じる」「高田はすごい町になるよ」と口々に言っているのを耳にします。移住者は、間違いなく魅力を発信してくれるキーパーソンだと思っています。今後も取材を続けていきたいです。


寒くたって元気いっぱいの子どもたち。ママも一緒になって全力で遊びます。

子どもたちには、やりたいことを我慢せず好きなことをしてほしい

――ルミ子さん自身が、自らを取り巻く人、出会った人を大事にしているからこそ、読者に伝わる記事が生まれるのでしょうね。
仕事熱心なルミ子さんですが、子育てとの両立は、どのように工夫されていますか。

トナリノ自体が子育てにとても理解のある職場なんです。子育て中のママも多い職場なので、働きやすい環境に感謝しています。やむを得なく休んだ場合は、自宅に仕事を持ち帰ることもありますが、無理はしないようにしていますね。イライラすると感情が子供に伝わるので。休日は、自宅が海に近いので海にお散歩に行ったり、私も一緒に公園で遊んだりしています。

――「感情が子供に伝わる。」私も思い当たる節があります。お子さんには、将来どのような大人になってほしいと思いますか?

そうですね。私自身、21歳の時に進路を変えたこともありましたが、親は否定せず常に応援してくれていました。今でもとても感謝しています。子どもたちにも、やりたいことがあったら応援したいと思っています。姉妹なので、大人になってもお互い助け合って、仲良く生きていってほしいですね。


初めてインタビューをした時の様子。魅力を引き出そうと耳を傾けます。

「シングルマザー」のマイナスな固定概念を覆したい

――無理をせず、等身大のご自身を大切にしながら子育てしているのですね。今後、記事にしてみたいテーマはありますか?

私と同じシングルマザーのインタビューをして、記事を書きたいです。「シングルマザー」と聞くと、暗い、ナイーブ、生活が大変などといったマイナスのイメージが強いと思いますが、実際そんなことは全然なくて。自分の時間も取れているし、楽しく過ごしていますよ。気負いしないで、どんどんオープンにしたいと思っています。

――確かに敬遠されがちなワードですが、あえてそれを武器にして記事にしようと。

様々な悩みを抱えるママたちに身近なシングルマザーの声を届けて、ポジティブに過ごせるような希望を与えたいなと思っています。共感できたり役に立つ情報を発信していけたら嬉しいし、私なりに子育てを応援していきたいです。

――ルミ子さんにとって、ライターとしての目標はありますか?

記事を書くことは正解がないので難しいけれど、取材して文字に起こすことで、自分ならではの視点でその人のいいところを知ることが出来ます。この地域でもライターとして活躍できることを証明したいし、このような働き方があるということをもっと世の中に広めていきたいです。あと、楽しいイベントを企画して、私にお手伝いできることがあれば協力していきたいですね。


「女性の働く」についてのおしゃべり会。トナリノに入職したきっかけや、ライターの仕事についてお話しました。

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――穏やかで親しみやすい印象がありながら、こうなりたいというビジョンをしっかり描いているルミ子さん。ママとして、一人の女性として、ライターの仕事を通して地域の活性化に繋げたい、困っている人や悩んでいる人の役に立ちたいという思いがひしひしと伝わってきました。
ルミ子さんのように一人ひとりの声にしっかり寄り添い、暗いニュースが目立つ世の中にも、希望の光を灯していける人になりたい。そう感じることが出来ました。ルミ子さん、貴重なお話をありがとうございました。

取材・文/金野真理子

ライター

mary

大船渡市在住、わんぱく男子2児のママです。趣味はスノーボードとマラソン。特技は電卓の早打ちです。最近は、息子とのキャッチボールにハマっています。アウトドアもインドアも、新しいことにどんどん挑戦したいお年頃です!